全国的に行われる「Go to キャンペーン」による補助金の適用の前に
市独自の割引事業を開始した自治体があることを紹介した。
笛吹市のような独自の政策を打ち出した市が1人勝ちになりそうな状況だ。
国主導の補助金「Go to キャンペーン」に厳しい追及が。
「Go to キャンペーン」に1.7兆円の予算が組まれたことが発表された。
しかし、その後、別の国の新型コロナウイルス対策の補助金「持続化給付金」の
運用のための委託に癒着があると疑われる事案があった。
これにより、多くの国の補助金事業に厳しい指摘・注目がいくことになった。
「Go to キャンペーン」でも委託の際の事務費が高すぎるということで見直しが入り、
順調な運用となっていない。1番観光需要を掻き立てる夏休みに間に合わないという
話も出ている。この補助金を頼りに「観光客が戻るはず」だと考えていた自治体や
ホテルや旅館の従業員は落胆したことだろう。
一刻も早く、観光客に来てもらいたいのに、ウイルスとは別の事情でチャンスを
失ってしまった形だ。国の補助金政策に頼りきってしまったことで、思考停止に
なってしまったと考えることもできる。
国に頼らず、自ら独自の補助金を出した自治体が勝ちそうだ。
前の記事で紹介した笛吹市の他にも何個かの自治体が同じ時期に
独自の宿泊割引キャンペーンを打ち出している。しかし、数えるほどだ。
県内の住民限定で割引キャンペーンを行っている自治体はさらに少し多い。
緊急事態宣言が解除され、少しずつ観光地やテーマパークなどが開園される運に
なった。その中でホテルや旅館も営業を再開し、それに合わせて県民限定の
(県をまたぐ移動不要)割引プランを作った。
おそらく、県民限定プランが終わる頃に国の「Go to キャンペーン」が本格的に
動きだし、前半は県民に対して独自のプランで、後半は「Go to キャンペーン」で
観光客を増やそうと考えたのだろう。これもやや国の補助金頼りだった。
後から大きな補助金が来るから、まずは独自の予算で徐々に回復させていこうということ
それに対して、国の補助金に頼らず、県外移動の制限が解除されたところに
独自の事業を打ち出してきた自治体。この時期であれば、ライバルも少なく、
検索されることも多い。1人勝ちと言ってもいいだろう。
国の平等な政策を待たずに補助金を自ら調べよう
「会社の名前に頼ることなく、自分の名前で売れるようになれ」
というのは営業マンが言われること。それ以外にも会社にしがみつかなくてもいいように
副業をして、自分の力で稼げるようにならなければならないということも最近はよく聞く
これは自治体にも言えることだと今回、実感した。
「国に頼ることなく、自治体独自のプランで観光客を増やせ」
ということになる。実際に、笛吹市は町の観光需要のピークを考え、国の補助金
「Go to キャンペーン」に頼ることなく、独自の事業を打ち出した。
国に全て任せて、思考停止していたら考えられなかったことだ。
旅行をする我々の側もそうだ。
Yahooニュースで「Go to キャンペーン」に予約殺到!のニュースを見た後では
遅い。行きたいところに割引で行ける可能性は低い。
だから、私たちも自ら調べて、それぞれの自治体を訪れて情報を仕入れなければ
ならない。それがお得に旅行に行けるチャンスに繋がる。