「Go To Travel キャンペーン」の詳細が発表され、「地域共通クーポン」の内容も明かされた。
元々、旅行代金の最大半額が割引の対象となり、そのうちの7割が旅行代金の割引、3割が地域共通クーポンとなることとなっていた。
本来の旅行代金の15%相当の「地域共通クーポン」の内容を観光庁の資料をもとに考えてみます。
https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001351403.pdf
「地域共通クーポン」の詳細
地域共通クーポンについてわかったことは以下のこと
割引方法:1枚1000円単位の商品券
旅行代金の15%相当だが、1000円単位の商品券で配布されるということだ。千円以下の単位は四捨五入で支給されるということで、お釣りは出ない。
20,000円のツアーであれば3000円の商品券がもらえる。お釣りは出ないが、1000円は遊覧船の乗船に、2000円は食事にといった使い方ができるようだ。
配布方法:旅行代理店や宿泊施設で配布。
事務局が一括で発行し、旅行代理店・宿泊施設を通して旅行者に配布されるという。旅行代理店を通さない日帰り旅行はどうなるかまだわからないが、検討を進めているところだろう。
利用施設:地域の観光協会などを通じて募集
観光協会が利用できる施設を集めるようだ。クーポンを使ってもらえたほうが旅行客が増えるので主要観光施設や乗り物などは概ね使えるようになるだろう。一方、知る人ぞ知る「地元の名店」などはクーポンの対象とならない可能性もある。
また、大都市圏の駅ビルの中にあるレストランなども対象にならない可能性が高く、あくまで「観光施設」への補助という意味合いが強いだろう。
利用場所:旅行先の都道府県+隣接都道府県
説明資料では旅行先の隣接都道府県も対象となっている。ある程度、観光目的で期間内であれば柔軟に使えるということだろう。
利用期間:旅行中に限る
日帰りであればその日中、1泊2日であればその期間中。
地域共通クーポンの利用施設は順次募集
地域共通クーポンの利用店舗は幅広い業種から募集するという。説明会や問い合わせの専用コールセンターを設置するようだ。対象施設が多ければ多いほど、旅行者は嬉しい。
利用可能店舗はポスターのようなものを貼り、ホームページでも公開される。少し前のキャッシュレス割引のキャンペーンのようなものだと思えばいい。
一方で、観光施設に支援が届くのには時間がかかりそうだという問題がある。
観光施設は旅行者からクーポンを受け取りサービスを提供する。そのクーポンを事務局に送付することでお金が振り込まれる。観光施設が一時的に建て替えているような形になる。
財務状況が厳しく、キャッシュ(現金)がいち早くほしい場合には本キャンペーンの対象施設にならないということも考えられる。
地域共通クーポンのオススメの利用の仕方
地域共通クーポンは旅行代金の15%相当になる。1泊の旅行で最大の支援額が2万円なので、この3割の6000円が1人で最大のクーポン受領額になる。6,000円で2日分であれば、使い切れないこともあるかもしれない。
そんな時は下記のものを検討するといいでしょう。
・普段は参加しないアクティビティ
・高価な特産品
・家族や友人へのお土産
観光地には意外なアクティビティができることも多い。バンジージャンプや気球、釣り体験など。せっかくの高額な割引があるので、思い切って体験してみるのもいい。
または地元の名店で贅沢に食事をする。時間がなければ、ホテルの売店で友人に豪華なお土産を買ってもいいでしょう。お土産は値段と個数のコスパを考えがちですが、ちょっと見栄をはったお土産を買うことができますね。