10月から旅行者が徐々に増えてきています。「with コロナ」ということで対策をして、旅行に行こうと考えている人が増えているのだと思います。
旅行も増えていますが、出張する人数も元に戻ってきている感覚があります。
せっかくなら、出張でも「Go To トラベル キャンペーン」の割引を利用できないかと考える人は多いと思います。利用できるかは「会社のルール」によると思いますが、宿泊とうまく絡めることでお得になるケースがありますので、紹介します。
基本は会社のルールに従う
出張時の旅費の支払いは「会社のルール」に従うのが原則です。
公務員の出張に関してはキャンペーンの割引を受けないように通知が出ているようです。「旅行者の増加」という「Go To トラベル キャンペーン」の目的に反するためです。
同様に大手企業でも、会社業務による出張では「Go To トラベル キャンペーン」による割引を受けないように指示が出ているようです。おそらく、世間からの批判を避けるためでしょう。
一方で、株式を公開しておらず、社会からの批判を気にすることもない中小企業では、出張費を節約できると考えて「キャンペーン」による割引を受けていることもあるはずです(国の政策の意図とはことなりますが)。
出張費としてキャンペーンを利用することの是非は気にしないとして、日帰り出張と「Go To トラベル キャンペーン」は相性が悪いです。
新幹線・飛行機のみの日帰りは対象外
日帰り出張では、往復の新幹線・飛行機のチケットをとり、現地でお客さんの会社を回るという流れが多いです。
メインの流れである、チケットの往復のみは「Go To トラベル キャンペーン」の対象外です。
日帰りでキャンペーンの割引を受ける場合は、「往復交通」+「何かしらの観光」を含める必要があります。
観光は「現地観光」でも「名産品の食事」でもいいとされています。極端な話をすれば、1000円の駅弁(名産品)をつければいいはずです。
しかし、そのようなプランを販売している旅行会社はありません。
具体的に考えてみましょう。通常、東京→大阪間の往復が3万円としましょう。これに1,000円の弁当をつけて31,000円で売り出せば、Go To トラベル の割引と地域共通クーポンで実質負担は半額の15,500円となります。
お客さんに5,000円引きの26,000円で販売しても、26,000−15,500=10,500円が旅行会社の利益になります。
補助金を使って、ボロ儲けができそうです。では、なぜ旅行会社がこんなプランをつくらないのかというと社会からの批判を恐れてのことでしょう。
「Go To トラベル キャンペーン」の原資は税金なので、「税金の悪用」として批判される可能性が非常に高いでしょう。
新幹線移動に宿泊も加えてみる
前の章で紹介したような、日帰りの出張で「Go To トラベル キャンペーン」の割引を使えるキャンペーンを旅行会社は販売していません。
日帰り出張でキャンペーンの割引を利用したい場合は、「宿泊を含めたプラン」を検討してみるといいでしょう。(※出張にキャンペーンの割引を使うことの善悪は今回気にしないことにします。)
先程の例と同様に、東京と大阪の往復は単純に予約すると3万円と考えます。
ビジネスホテル宿泊にすれば、宿泊を含めて35,000円でくらいでプランがあると思います。JTB
35,000円の1泊2日旅行にキャンペーンの割引が加われば、実質負担は半額の17,500円です。1万円以上、得になります。
ただし、この方法は新幹線の予約が翌日になってしまいます。翌日が休みか、翌日朝一の新幹線で帰ることにすれば使えます。
宿泊は予約だけして、新幹線で帰ることも考えましたが、新幹線は予約をとった前日に利用することはできません。そもそも予約したのに無断キャンセルするのは倫理的に良くないですね。
できる人が限定されますが、「日帰り往復」を「宿泊旅行」にして割引を受けるというプランを検討してもいいかもしれません。
JR東日本は「Go To トラベル」とは別に事前予約で、半額近くで乗車できるプランを用意しています。