「Go To Travel キャンペーン」が開始され、Twitterなどでも「キャンペーン利用者」のつぶやきを見ることがある。
感染者数増加で外出を控えている人もいるが、感染対策を行って旅行に行っている人も多い。
8月のお盆時期の「帰省」は一律に自粛を求めるものではなく、各自対策を行い、判断して行うこととしている。感染者増加で先行きが不透明であるが、9月以降の「Go To Travel キャンペーン」と旅行を取り巻く環境について考えたいと思います。
重要なポイントは「地域共通クーポン」と「旅行代金」と「キャンペーン予算」についてです。
地域共通クーポンの運用。開始が遅れる可能性も?
9月の旅行から旅行代金の割引に加えて、「地域共通クーポン」が配布されることが予定されている。
「地域共通クーポン」が開始することで、既に行われている旅行代金の35%割引に加えて、15%のクーポンが配布される。これで「Go To Travel キャンペーン」のキャッチフレーズである「実質半額」が実現することになる。
8月の段階ではまだ、キャンペーン割引は途中です。
一方で、「地域共通クーポン」の開始も順調ではありません。8月のお盆前に複数回の説明会が予定されていましたが、中止となっています。(感染者増加の影響でしょう。)
https://biz.goto.jata-net.or.jp/info/2020080501.html
感染者の状況をみて、「地域共通クーポン」の開始が遅れる可能性があります。7月の発表段階で「9月以降」と案内しているだけで、具体的な開始日は名言されていません。9月に開始するのであれば、8月の中旬には案内があると思うのですが・・・。
9月以降の旅行代金はどうなるか?
一般的に9月は8月に比べて旅行代金が下がります。8月は夏休みや花火大会、夏祭りなどがあり、観光産業が最も忙しくなるシーズンです。忙しくなる時期(繁忙期)は旅行代金をあげてもお客さんが来ますから、旅行代金が高いのが一般的です。
9月になると、旅行需要が落ち着き、それに併せて旅行代金が下がるのが一般的です(高いとお客さんが来ないので、安く販売します。)。続く、10月11月は紅葉観賞のツアーが増えるので、旅行代金はまた高くなります。
ここまでは一般的な流れですが、今年はコロナの影響と「地域共通クーポン」で事情が変わります。9月から15%分のクーポンが貰えるのであれば、その分「旅行代金」を上げることも旅行会社は考えるはずです。
しかし、私が見たところでは、例年通り9月は8月に比べて安くなっています。「地域共通クーポン」の運用が不透明なことと、コロナの影響が長引いて、観光需要が完全に戻っていないことが原因だと思います。
予定通り「地域共通クーポン」が開始されれば、9月の旅行は8月よりさらにお得になりそうです。
キャンペーン予算について
最後に、キャンペーン予算についてふれておきます。
「Go To Travel キャンペーン」には政府予算があり、それが各旅行会社等に分配されています。キャンペーン開始前は「お得すぎるので、すぐに終了するのでは?」と予想されていたくらいです。実際には感染者数増加の影響で、旅行に行く人は爆発的には増えませんでした。
しかし、9月に入ったくらいでキャンペーンの予算を使い切った会社が出てきてもおかしくないと思います。楽天トラベルは割引人数を明示していて(クーポン配布数)、160万枚となっていました。160万名予約が来たら終了ということになりますね。
「Go To Travel キャンペーン」は感染者数増加で逆風が吹いていますが、旅行に行っている人も多いので、予想外に早めにキャンペーンが終了する可能性はあると思います。(東京除外と地域共通クーポン開始前に終了するのは批判がおおくなりそうですが・・。)